秘書課恋愛白書
「なんですか……」
「いや、ぶっ……そこまで、そうなるとは思わなかった。ぶくくく……」
笑いを堪えながらちょっとイジメすぎた、と言ってベッドに上ってきた社長。
「ウソ。最後まではしてない」
「う、うそお〜?!」
ニヤッと悪戯な笑みを浮かべて私の髪を優しく撫でた。
本当に…本当に心臓に悪い。
でも、最後まではしてないって、途中までは何かあったって意味ですか。
「どうしたら思い出すかなー…そうだ、再現してみる?」
「え…」
考える暇を与えず風のように素早く押し倒された私の体。
大きな音を立てて跳ねるベッドのスプリング。
社長が覆い被さり、柔らかなその髪の毛が私の顔をくすぐった。
窓から差し込む光が社長のブロンドの髪の毛を照らすたび、キラキラと光る。
海みたいな瞳に見つめられ荒波に飲み込まれそうになる。
「一つずつ思い出してみようか」