先輩、好きです。
その距離ペットボトル一本分。


「……先輩?」


先輩の顔を見ようと視線を上げようとするが、身長差があってうまく見えない。


すると、先輩の手が伸びてきて私の頬をかすめた。


「……?//」


自然と赤くなる顔に恥ずかしく思いながら、顔をうずめる。


「笹野」


そう言うと先輩は私の髪に触れた。


先輩の低く落ち着いた声が耳元で囁かれ、さらに赤面する私。


「あ、あの…っ」


近い近い近い…っ!


心臓がうるさいくらいにドキドキ言ってて、うまく言葉が出せない。
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