僕のホシ
気づけば颯は
「..じゃーあなたは晴海の家に泊まるのね?晴海は何もしないと思うけど一応気をつけて(笑)」
颯はそう言って歩いて離れていった。
「俺らアイドルだぞ。んなことしたら終わりだわ(笑)」
てかそうだ。
そもそも俺らはアイドルなんだ、こんな女性を泊めたらやばいことになるのでは?
そう思っているのに感づいたのか颯は
「もー仕方ないんじゃない?いとこって言っとけば?」
たしかに。
ここで変な噂がたてば、今まで積み上げてきた5年間とデビューがダメになってしまう。
「そうだな。わかった。じゃあまたな。」
手を振り帰って行く颯。
颯の後ろ姿を見送ったあと俺はまた彼女をみた。
第一印象は決まって悲しそうな横顔だった。