僕のホシ
数分歩いて自分の家に着いた。
鍵を開けて、先に彼女を優先してから自分も自宅へと入っていった。
彼女は
「大きなマンションに住んでいるんですね。」
と辺りを見回した。
「まぁ、2人で住むんだとしたら充分だよね。」
もちろん彼女を泊めるのは1日だけ。
俺は洗濯カゴに着ていた服を入れた。
「ま、ゆっくりして。」
「わかりました。」
彼女はまた笑顔を見せた。
お互いそれぞれがお風呂から上がり個々の時間を過ごした。
携帯を眺める、彼女を自分は珍しそうに見た。
気づいたら自分はそんな彼女に話しかけていた。
「1日の仲なんだけどさ、名前なんて言うの?」
「奏です。音を奏でるのかなで。」