僕のホシ
「その後かぁ、、働いて、、家でも探そうかな?って。」
さすが高校生。
考えが甘い。
俺が最初に感じたこと。
でも高校3年にもなってこんな考えとは。
「..奏さ、ばかなの?」
つい笑いながら言ってしまった。
「はは。晴海笑った。」
俺はすぐに真顔になっていた。
...笑った?
そんな驚くことではなくて、俺は至って普通に普段から笑う人間だ。
「いや、普通に笑うけど?」
「晴海の普段の笑い方は笑顔って言わないんだよ。偽造。」
奏も少し違った笑い方でそう言った。
奏は普通の17の女子高校生。
けど普通の女の子とは何かが違う。
俺はその違う何かが自分にとって少しだけ居心地の良さをどこかで感じていた。