僕のホシ
気づいた頃にはもう夜中の2時になっていた。
奏とは、今日会った女の子とは思えない程の多くて深い話ばかりをした。
何故か、グループにさえ言えない話しや不安を気づいたら打ち明けてしまった。
それだけ居心地の良い存在というか、雰囲気があった。
「あ、でも明日でバイバイだかんな。俺アイドルだし。こんなんバレたら終わりだ俺の人生。」
なんて、最初から奏を守る気なんてさらさら無かった。
俺にとって奏は一夜限りの存在だった。
そのはずだったのに。
一瞬にして奏は俺の心に入って来たんだ。
奏、俺がこの時手放そうとした奏は
今どこにいる?