ユキドケ
先生も友だちも、裕太に何かあれば私に報告してくる
これも嫌なことのひとつ
例えば体育
無駄に運動神経が良い裕太はだいたいいつも一番を誰かと競っている
「裕太が一番だったね!」
「裕太のチームがやっぱ強いな!」
「すごいな、裕太!」
「裕太くん今日も頑張ってるね」
もう何回言われたか分からない賞賛の言葉の数々
もう慣れたというか、鬱陶しいほど
確かに裕太は凄いけど、わざわざどうして私に言いにくるのかが分からなかった
「え?幼馴染だからだよ」
いつだったか、誰かがそう言っていた
そんなのが理由になるなんて...
でもそれしか理由はない
テストで100点だった時
怪我をした時
熱が出た時
どんな時も私に最初に報告が来る
それは私も同じだった
私に何かあれば友だち伝いで裕太に届く
これもこれで厄介だった
何でもかんでも裕太に筒抜けなのだから
でもそれで助かったこともある
あの時は...
いや、やっぱりたいしたことじゃない
裕太はただの、本当にただの幼馴染だ
それだけのためにいつまでも結び付けられてしまう
何が嬉しくて幼馴染をしなきゃいけないんだろう
あぁいつまでこの日々は続くのだろう
これも嫌なことのひとつ
例えば体育
無駄に運動神経が良い裕太はだいたいいつも一番を誰かと競っている
「裕太が一番だったね!」
「裕太のチームがやっぱ強いな!」
「すごいな、裕太!」
「裕太くん今日も頑張ってるね」
もう何回言われたか分からない賞賛の言葉の数々
もう慣れたというか、鬱陶しいほど
確かに裕太は凄いけど、わざわざどうして私に言いにくるのかが分からなかった
「え?幼馴染だからだよ」
いつだったか、誰かがそう言っていた
そんなのが理由になるなんて...
でもそれしか理由はない
テストで100点だった時
怪我をした時
熱が出た時
どんな時も私に最初に報告が来る
それは私も同じだった
私に何かあれば友だち伝いで裕太に届く
これもこれで厄介だった
何でもかんでも裕太に筒抜けなのだから
でもそれで助かったこともある
あの時は...
いや、やっぱりたいしたことじゃない
裕太はただの、本当にただの幼馴染だ
それだけのためにいつまでも結び付けられてしまう
何が嬉しくて幼馴染をしなきゃいけないんだろう
あぁいつまでこの日々は続くのだろう