男なんかじゃない
女子力の塊女子 登場
その子は急に現れた。
髪がロングでサラサラ、爪も手入ればっちり、服も男子受けする服装。
頭から足の先まで完璧な女子力。
隙がない。
その子が現れただけで男性陣はメロメロ。
はやと以外は。はやとはなんか興味なさそうだった。
その子は代理でコーラスとして急に参加する事になったらしい。
本番直前で大丈夫か?と思ったがきれいな声で仕事のできる子だった。
こんな女子いたら私なんてと切なくなった。しかも、名前が白石ゆいかというらしい。私もそういう女子っぽい名前がよかったよ。
ん?おや、おや?白石氏、果敢にもはやとのところへ!やめた方がいいよ!はやと、あなたに興味ないみたいだよー!
ゆいか「あの、はやとさんっていうんですよね?名前もカッコイイんですね!」
はやと「え?」
ゆいか「見た目も名前もカッコイイ方だなって思って♪」
はやと「ありがとう。でも、そういうの疲れない?」
ゆいか「…え?」
はやと「思ってないのにそういう事言うの。」
ゆいか「いや、私は本当に!」
はやと「俺はそういう生き方いずれ疲れると思うよ。」
やっぱり興味なかったか…大丈夫かな…ちょっと、はやと言い過ぎじゃ…
ー本番前の休憩中ー
ゆうき「はやと。さっきの言い過ぎじゃない?」
はやと「さっきの?」
ゆうき「ゆいかちゃんだよ!私は慣れてるけどさ、初対面の女の子にいきなり…いっとくけど私みたいなタイプばっかじゃないからな!」
はやと「興味ないんだよ、ああいう男全員の注目あびてないとダメなやつ。」
ゆうき「まあ、わからんでもないけどさ…」
はやと「お前さ、そんな事心配するより本番の心配しろ‼」
ゆうき「…うん。」
しかし、白石氏は私が思っていた以上にうたれづよい女子だった。
ー本番終了後ー
ゆいか「はやとさん!お疲れ様です!私、はやとさんの事好きになりましたから!」
はやと「はい?はあー、なんとなくわかるでしょ、君なら特に。俺が君に興味ないの。」
ゆいか「はい。わかってます。私、そっぽ向かれるとより燃えるんです!」
はやと「いや、そういわれても…」
ゆいか「まぁ、そういう事なんで!あと、正式にサポートメンバーとして参加する事になったのでよろしくお願いしますね♪それじゃあ。」
ゆうき「私の存在無視だったね。すげぇ、パワー!よかったじゃん。これがモテ期到来ってやつじゃない?」
はやと「うれしくねぇよ、こんなモテ期。はあ~。」
ゆうき「まあ、頑張れよ!」
はやと「お前さ、楽しんでないか?」
ゆうき「そ、そんな事ないよ!がんばれよ(笑)」
はやと「笑ってんじゃねぇか!」
そのときは本当に軽く考えて笑っていた。
そのときは…