男なんかじゃない
なんだ…これ?
白石氏の猛攻が続いた。
ーその①ー
ゆいか「はやとさ~ん。お疲れ様です♪お水どうぞ!」
はやと「いらない。自分のあるから。」
ーその②ー
ゆいか「はやとさんはどんな女の子がタイプなんですか~?」
はやと「君みたいな子…以外がタイプ。」
ーその③ー
ゆいか「はやとさん!聞いてくださいよ!さっきぃ~!」
はやと「今、忙しいし、何よりこれっぽっちも興味ない。」
ーその④ー
打ち上げにて
ゆいか「はやとさん。これどうぞ。」
はやと「ごめん、それ嫌いなんだ。」
ーその⑤ー
打ち上げ後
ゆいか「はやとさん!送ってってくれませんか?」
はやと「いいよ…」
ゆいか「ホントですか!やったー!よろしくお願いしますぅ。じゃあ、先にタクシー乗りますね。」
はやと「うん…おい、ゆうき!帰るぞ!送ってくからタクシー乗れ!」
ゆうき「おー、マジで!サンキュー!頼りになるな、お前は!…ってゆいかちゃん!?え!?」
はやと「いいから、早く乗れ!じゃあ、皆さんお疲れ様でした!!」
ゆうき「おい、はやと!どうなってんだよ。人を盾に使うな!」
はやと「盾なんかに使ってねぇよ。」
ゆいか「じゃあ、なんなんですか?この状況…」
はやと「君がゆうきと方向同じだったからゆうき送らなきゃいけねぇから。ついでだよ、君はついで。」
ゆいか「送らなきゃって…ゆうきさんはべつに送ってもらわなくても大丈夫じゃないですか?まず、女性だと思われないんじゃないですか?」
はやと「たしかにゆうきは男に間違われる。けど、ゆうきを送らないっていう選択肢は俺にはない。そこはゆうきと君に違いはないだろう?」
……………………………………………………………。
…………あれ?…………あれ?
なんか、はやとがかっこよく見える。
なんだ…これ?
なんなんだ…?
今、胸がキュンとした。
え?え?
私はパニックになっていた。
白石氏の猛攻の中で私は何かが変化したのに気づいた気がした。