先生を堕ろさせる会2
進展
家路に着いた浩太は、頭を悩ませていた。

どうして、あんな犯行をしようと思ったのか、悪いことだとは思わなかったのか、と。

それにしても、職員室でああいうことが出来るのは、よっぽど信頼されている生徒か、考えたくはないが教師、という事になる。

以前の事件があれだけ注目を集めた訳だから、今回も日本中大騒ぎになるだろう。

そうなったら、そこに通う身としては…

何とかして、自分達で解決するのが一番だろうが、どうすれば良いのか分からなかった。

「あー、もう!」

浩太は側溝に向けて声を上げる。

住宅の塀の上で昼寝をしていた猫が、驚いて飛び起きた。

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