先生を堕ろさせる会2
読み終えた浩太は、大きく息を吐いた。

こんな悍ましい事が、自分の学校でも起ころうとしているのか。

彼は悩みかけたが、ふと、ネットの研究サイトの『先生を堕ろさせる会事件』に登録したら、何か参考にできるかもしれないと、画面に目を戻した。

新規登録ページを開き、『kota』と名前を設定し、自己紹介文を打った。

『こんにちは、千葉県のkotaです。僕の学校で、先生を堕ろさせる会の模倣犯が出たようなので、色々お話が聞ければと思い、登録させていただきました』

送信して、ひとまず浩太は宿題をする事にした。

とはいえ、とても集中できる状況ではなく、10分後返信が来るまで、ほとんど進んでいなかった。
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