一匹狼くん、拾いました。



「それにしても、一体どこに行くの?」




結賀の隣にいた伊織が、不思議そうな顔をして聞いてくる。





「……俺の義兄の店。案内するから、しっかり後ろついてこいよ。お前らに出会う前、俺が唯一信じてた男が経営する店だ」





俺はニヤニヤした形相をして言った。






学校の駐車場に止めたバイクに、3人同時に鍵をつける。



結賀達と俺はバイクにまたがる。



伊織が結賀の後ろに乗ったのを確認した所で、



俺はWhite Catに向かってバイクを加速させた。









< 115 / 236 >

この作品をシェア

pagetop