一匹狼くん、拾いました。
答え、ね……。
“……たとえ帰ってこようと、俺と華龍でお前を守ってやるからよ”
白猫に言われた言葉が、頭をよぎった。
親父が帰ってくるまで、後6日……。
「あぁ、これが俺の答えだ。
俺は、あんたの手もこいつらの手も取る。
……お前らを守るから、お前らにも俺を守って欲しい。
仁、結賀、廉、伊織、白猫。
…………俺の話を、聞いてくれるか?」
俺はそういい、白猫には改めてではあったが、5人に自分が生きてきた世界の話をした。
おぞましい10年に及ぶ虐待の話を。
「……6日後に、親父が帰ってくる」
全てを話し終えたところで、俺は
そう淡々と話した。