一匹狼くん、拾いました。





開いていた窓から風が吹いてきて、カーテンが開いた。

 

そこにいたミカは、ベットの上で女二人に身体を押さえつけられ、口づけをされていた。



ミカは俺と目が合い、赤くなっていた顔を俯かせた。

それと同時に、女達はミカに触れるのをやめた。




「緋也あああ!!!!」



俺は、自分の隣にいた緋也に殴りかかった。




「まあまあそんなに怒らずに。これ、ミカが好きでやってるんだから」


俺の拳を片手で軽々と受け止め、緋也はミカを見た。


「好きでやってる?」





「……ああ、そうだよ。血流に入るのだって、俺が自分で選んだ選択だからな」





ミカはベッドから立ち上がり、緋也の隣まで歩いてきた。








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