一匹狼くん、拾いました。
あらゆる命令で、この俺の身体は作られた。
作ったのは自分の癖に、不良品だと父さんは罵った。
欠陥品だと……。
出来損ないだと……っ。
それでも、
そんな実の親にすら認められない奴にも……
守られる意味があるのだろうか。
「……うん、そばにいさせてもらうよ。
未来の僕の親友くん?」
そう言われて、
あぁ、生きてていいんだって、
やっと心の底から思えた。
生きる意味なんて、
緋也や華龍や白猫といることだけで十分だ。