一匹狼くん、拾いました。
俺は投げやりに言う。
結賀はそんな俺を見ながら、嬉しそうな笑みを浮かべて言葉を紡ぐ。
「んじゃ、俺達4人はこれから学校だから、ちゃんと安静にしとけよ?お前の熱拾った当初は38度くらいあったからな。今は1度くらい下がってると思うけど、無理すんなよ。
……部活もないし、すぐ帰ってくるから。また後でな」
何も言わず、首だけを動かして頷く。
まぁ、族ってそんなもんだよな。
……俺も、学校には普通に半年前まで行ってたけど、帰宅部だったし。
まぁ、俺には学校が終わったらすぐ帰らなきゃいけない事情もあったけど……。
俺が頷いたのを確認すると、結賀達は部屋から去っていった。