一匹狼くん、拾いました。
「ククク、そうでもないよ?
なんせ、君を倒すためにこんなに準備したんだから」
緋也がそう言った直後、繁華街のあらゆるビルの影から鉄パイプを持った男達が100人ほど現れ、そいつらはすぐに俺を取り囲んだ。
嵌められたっ!!
「それじゃあ銀狼くん、せいぜい死んで?」
緋也のその言葉を合図に、男達は一斉に俺に向かってきた。
「ハッ、冗談っしょ」
俺は、手始めに目の前に来た男達の頬を殴った。