一匹狼くん、拾いました。
『……俊平、何友達なんか作ってるんだ。
またキョウイクされたいのか?』
父さんが目の前に現れて、
俺の首を絞めた。
「うっ、あっ、嗚呼嗚呼っ!!」
叫び声を発して、俺は思わずベッドから飛び起きた。
「……なんだ、夢か」
上半身を起こして額を触ると、ありえない量の汗が流れていた。
……気持ち悪。
「はぁ」
俺はベットから降りると、寝室を出て、ユニットバスの所へ向かった。
俺はユニットバスのドアを開けて中に入ると、流しの水を流して、顔を何度も何度も洗った。