君が見えなくなる、その一瞬まで。
タイトル未編集
誰もいない運動場、静かな廊下に響くのはモル濃度を説明する先生の声だけ。


一文字も頭に入ってこないくらいボーっとする頭を無理矢理起こす。


『キーンコーンカーンコーン…』


チャイムの音と同時に教科書を閉じだす。適当に挨拶を済ませ隣のクラスの


夏美のところへ向かう。


「あっ!!ごめんね!!」


顔だけ見たことあるような男子とぶつかりかけて慌てて謝まりつつ


向かっていた方向に向かいもう一度足を動かした。
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