キミだけが知らない想い
私が弘夢を好きだと自覚したのは去年の夏だった。

私は１年で大会に出ていた。その時、弘夢は中３だったけど、私の応援に来てくれていた。

横にいた女性は、彼女だったのかもしれない。

それを見たときのショックは今も忘れられずにいる。

後から聞いた話では、ただの同級生だったとのことなんだけど。

私はその事を家でお母さんとお父さんに話していた。

そしたら、「それは恋だと言うんだよ」と教えられて、初めて、弘夢に恋しているのだと自覚した。

その事は、優斗にも話していて、優斗も、そして、優斗の両親にも知られている、いわゆる、私の気持ちは公認というやつなのだが！

問題は、私が素直じゃないと言うこと。

私は男性から告白されると言うのにずっと憧れている。

そのため、自分から「好き」と言うのは、恥ずかし過ぎてとても言えない。

だから、弘夢にも、そんな態度取っちゃうんだ。
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表紙・目次

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