キミだけが知らない想い
嘘の始まり
「俺と付き合ってみないか?」と優斗は言ってきた。

「なにいきなり言い出すのよ!私の気持ち知ってるでしょ!」と私が怒ると、笑いながら「まあ、俺の話聞けって!」と優斗は言った。

この事を言うためにもしかして私を待ってたの?バカなんじゃない?そう思ったけど、私はそれを喉までで止めた。

優斗は自分の想いを私に打ち明けた。

私と弘夢にはちゃんと幸せになってほしいからって。

長々と説明を受けた私は面白そうととりあえず納得した。

「俺は、1ヶ月で、ケリつくと思ってる」と優斗は言ってきた。

「はぁ?そんな甘いわけないでしょ?弘夢よ?ましてや私が好きなのは、あなたとずっと思ってるんでしょ?諦めるわよ。早々に。3ヶ月は粘るわね!」と私が言うと、

「本気か?あくまでフリだと言ったのに…お前、3ヶ月も俺の彼女する気か?」と言われた。

「何よ?あなたが言い出したくせに?大丈夫でしょ?私とあなたなら」と私は言った。

「まあ、お前がいいなら俺はいいぜ?さてと、どこまで恋人っぽいことするかが問題だけどな」と優斗は言ってきた。

確かにフリと言えどそれっぽいことはしないと怪しまれる。

周りを信じこませるくらいの技量はないといけない。そうなるとやっぱり…

どこまで許せる?

まあ、私と優斗のことだからそれなりにお互いのことは理解してるし、大丈夫だとは思うけど。

「まあ、成り行きに任せましょ!あ、懸けない?1ヶ月か、3ヶ月か。どっちも違ったらドローだけど、もしかけ勝ったら何か奢って貰うことにしよ!」と私が言うと、

「おっしゃ!望むところだ!」と優斗は言った。

「となると、あっくんにも協力してもらないとね!」と私は言った。

「もちろんだ!とりあえず帰ろう」そういわれて私たちは帰ることになった。

私たちは無事家に帰った。
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