BLUE GIRL
第1章
はじまりの日
薄暗い公園。
街灯の下、ユウは静かに言った。
「最後は、おまえに選ばせてやる」
涼しい風が吹く。
けれど残念ながら、私の背中を押すことはできない向かい風だ。
「選べよ。俺か、アイツかーー」
ズルい。
今まで全てあなたが決めてきたというのに、
どんな時であっても強引だったのに。
最後は私に委ねるんだね。
夜空を見上げる。
私とユウの間に起きたこと全てを、
ーー海、あなたは予想していたのかな。
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