BLUE GIRL

温かいお茶と何種類ものお料理を頂き、隣りのユウは多くを語らなくても穏やかな表情で話を聞いてくれた。


「それでね、今日は買い物に行ったの!洋服なんて久しぶりに買ったよ。背伸びしすぎかな」


「そうか?いいんじゃない」


原田さんは気を利かせてくれて、お料理が並ぶと席を外してくれた。

2人きりの静かでゆったりとした誕生日会。



「服とか買いに行く?」


「雑誌の撮影とかで着た服を気に入ったら買い取るくらいかな」


「ユウはなんでも似合うもんね」


「そうか?」


焼き鳥を食べていると、突然、電気が消えた。


「え?」


思わずユウの肩を掴む。

真っ暗な店内を見渡すと、ぼんやりとした光が目に入った。



「羅依ちゃん!おめでとう!」


原田さんの声と共に、ローソクを立てたホールケーキが現れた。

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