BLUE GIRL

「曲のタイトルお願いしてもいいですか?」


「なんで俺が…」


文句を言いながらもメモ帳とペンを用意しているところを見ると引き受けてくれるらしい。


「ユウさん。昨日はありがとうございました。19歳の誕生日をお祝いしてもらえて本当に嬉しかったです」


「ああ」


「それRyoの私物なので、しばらく預かっておいてくれますか」


また聴き返すかもしれないし、ヘッドフォンが手元にあったほうが便利だろう。



「昨夜あれからRyoに会ったのか?」


「え?今朝、呼び出されて」


「…あんま、ふらふらするなよ」


「え?」


「今は俺のモノだろう?」


笑いもせず真顔でさらりと言われたけど、その内容は破壊力が抜群で私の思考は停止した。

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