BLUE GIRL
私も立ち上がる。
「それじゃぁ私たちはこれから、こうして話すこともないの?」
自分からユウを求めないくせに、友達という中途半端な関係に甘んじようとしている。
卑怯な心は弱く、傷付かない道を望んでいるのだ。
「ああ。だからーー」
薄暗い公園。
街灯の下、ユウは静かに言った。
「最後は、おまえに選ばせてやる」
涼しい風が吹く。
けれど残念ながら、私の背中を押すことはできない向かい風だ。
「選べよ。俺か、アイツかーー」
ズルい。
今まで全てあなたが決めてきたというのに、
どんな時であっても強引だったのに。
最後は私に委ねるんだね。
夜空を見上げる。
小さく息を吐き出し、苦い言葉を投げつけた。
「私はリョウと生きていくの」
この決意は絶対に揺らがない。
海が愛した幼馴染のリョウと共に私は生きていく。