BLUE GIRL
ユウのお母さんがお茶、おにぎりと唐揚げのミニセットを持ってきてくれた。
そのタイミングでRyoが蕎麦を食べ終わる。
「Ryo、話があるの」
ここでRyoの気持ちを優先してユウを傷付けるようなことはしたくない。
「ん?なに?」
「テレビ消していい?」
「改まってなんだよ」
テレビの音が消え、Ryoとユウの視線が集まる。
カラオケボックスの時のように、もう間違わない。
「私、ユウさんのことを好きになったの。この前3人で会った時は誤魔化してしまったけど…」
Ryoは下を向き、空になった器をぼんやり見ている。
その様子に胸がちくりと痛む。
「海のことも、【BLUE GIRL】のことも打ち明けたよ」
「…理子には幸せになって欲しいと言ったけど、まさかこんなに早くとは…しかも相手がこいつなんて……」
「……」
どんな言葉を返せば良いか分からない。
できればRyoとユウの2人とこれからもずっと一緒に居たい。