BLUE GIRL
「おまえとはデキが違うんだよ」
「なッ!」
「まぁおまえは暇そうだし、【BLUE GIRL】に専念できるな」
「ええ、まあ…」
「俺が呼んだら必ずこの店に来いよ。いいな、絶対だぞ」
「来てどうするのよ」
お豆腐のお味噌汁は私の好きな味で、煮物の味付けは甘く口の中で里芋がとろけた。
美味しい。
「特訓だよ」
「…私、本当にやっていけるのかな?」
「俺に特訓してもらえるんだから、自信持てよ」
「本当に同世代の女の子からしたら夢のような時間だよね。イケメン俳優とこうして面と向かって話せるんだから」
「…おまえは、俺様を前にしてもテンション低いけどな」
不満そうに言われたが、同じく女子高生に絶大な人気を誇るシンガーソングライターのRyoと幼馴染のおかげか芸能人も同じ人間であると、ずつと昔から認識できていた。
だからユウを前にしてもそれ程、緊張しないのかも。
それでも、
「ユウが笑うと、すごくドキドキするんだよ」