BLUE GIRL

アップテンポの応援ソングからしっとりしたバラードまで歌い終えたRyoは、元気そうだった。

心配したけれど、良かった。


昨日は本当に疲れていただけかもしれない。
帰ったらライブの感想とともに返信をしよう。


ミディアムテンポのバラードは愛しい恋人、海のことを全身で歌っていた。

何度も何度も海と通ったRyoのライブ。
この会場のどこかで海も見守っているはずだ。



「最後の曲になります」

客席から落胆の声が聞こえた。

ああ、もう…今日は連れてきてもらって良かったな。




「それでは聞いてください。永遠にーー」


思わず、ユウと顔を見合わせる。

ユウの1番好きな歌だ。

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