BLUE GIRL
目を閉じたユウの睫毛が濡れていた。
ゆっくりと角度を変えて合わさる口づけに、
拒否することはできたけれど、
私は受け入れた。
Ryoの紡ぐ"永遠に"
ユウはこの一曲から何を感じ取ったのだろう。
恋人のことを思い出してしまったのだろうか。
歌が終わると同時に、ユウは離れた。
気まずくてユウを見れずに、ステージに視線を戻す。
そして、
何故か、Ryoと目が合った気がした。
まさかステージの上から私のことを見つけられるはずはない。
気のせいかな…。