BLUE GIRL
Ryoは首を振り、私の肩を掴んだ。
「俺の寂しさを紛らわせてよ。もう俺たちを叱ってくれる海はいないのだから」
そのまま視界が反転し、見慣れた天井が目に入る。
「Ryo、なんか変だよ」
「男は、好きな女とでなくても満たされるものだよ」
押し倒されているこの体勢よりも、Ryoの言葉に傷付く。
本当に男ってデリカシーがなくて、何も分かってない。
床に手をつくRyoの指輪に触れる。
「私にもRyoしかいないよ。あなたが望むなら、どんなことでもしてあげる。海がいない今、私の生きる目的はあなただから」
「理子…」
力を抜いたRyoの身体が私に覆い被さってきた。
「もう少しこのままでいて」
「いいよ」