BLUE GIRL

「汗臭いし、酒臭いけど、気にしないなら寄りかかれ」


「気にしないけど、重くないですか?」


「構わないよ」


ユウに引き寄せられ、彼の肩に誘導された。
遠慮なく肩に頭を乗せる。


「寝てな」


「ユウも明日早いのに、ごめんね」


「埋め合わせはちゃんとしろよ」


「うん。よくなったら御礼するね」


「ああ」


優しい。
椎名雪乃さんはユウの外見だけでなく、優しい内面にも惹かれたのかな。

そうだとしたら、敵わないな。


私の頭をゆっくりと撫でてくれるユウの優しい手に肩の力が抜ける。








私はたぶん、

ユウのことが好きになりつつある。







"理子はーー海のいない世界で幸せを見つけるの?"



Ryoの声が聞こえた。


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