**零れる涙**

翼はすぐ、側にある。

「カンナのお母さんにーーーー」


やっぱり……………。


「カンナと、付き合うなって言われた」



やっぱり……………。


「私は、私の意志で進くんといるの。

お母さんは関係ないよ」






どうして、お母さんは私の幸せを奪うの。

「ダメだよ、ちゃんとお母さんに認めて貰わなきゃ。

挨拶に行こう」


律儀な進くん。


だけどお母さんが、もし認めなかったら、、


進くんは、私から離れるの?



私は、それが怖いんだ。


君が手を握ってくれる、暖かな温もりが消えないで居てくれると願っている。


決して離さない手を、握り返したら恋人繋ぎ。




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