**零れる涙**
ぎゅっ。
君が私に触れる手が、不意に私を抱き締めた。

暖かい温もり。

余裕のある笑みが、私を射抜く。
進くんってこんなにカッコいかったかな。
君と私はまだ、始まったばかりーー。

君のことは、まだ少ししか知らない。

「進くん、私…進くんと一緒なら怖くない。
大丈夫、怖くない」

君がいつも隣に居てくれるから……

私の見える右隣にいる君を………。


愛しく想いながらーー。

< 120 / 154 >

この作品をシェア

pagetop