**零れる涙**
出会うことは"奇跡"ーーー

いつも、君を想うーー。

ーーーーーーーー

「間に合ったね。
ギリギリセーフだった」
紅茶のペットボトルを口つけて、一息ついた私。

「ああ、間に合ったな。
これから、どうする?」

進くんが私を見た。
まだ、怖い。
怖いけどーーー

「お父さんに、会いたい。
会いに行きたい」

会って、ちゃんと話したい。
「ああ、行こうよ」

行こうーー。
前に進みたい。
いつまでも、進まなきゃダメなんだ。
私は、揺られる電車の中、進くんに寄り添った。

君がちゃんと横にいる。

右側にいる君が、微かに笑った。
君がいるから、大丈夫。
進くん、ありがとうーー。

私は、君に微笑んだ。


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