**零れる涙**
本当なら、会えなかった。
進くんに出会い、恋をした。
好きになった人の義理の父が、私の実の父親で、怖いこともあったけど、それでもーーー

「怖くないのか、俺が……っ」

怖いよ、それでも。

「それでも、お父さんだもん。

たった一人のお父さんだから」

ほら、酔わなきゃいい人なんだよ。
アルコールさえ、なければいい人。

「父さん、変わるから。
カンナのためにも、進のためにも、変わるからっ。
変わるからーーーっ」

お父さんが、私を抱き締めた。

お父さんだもん、怖くない。

だって、私達のために変わるって言う父親を、私は信じる。

< 154 / 154 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

表紙を見る
。。折れた羽根、虹の架け橋。。

総文字数/134,998

恋愛(キケン・ダーク)366ページ

表紙を見る
。。折れた羽根、虹の架け橋。。③

総文字数/27,139

恋愛(純愛)56ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop