**零れる涙**
「うん、仲良くしょうね~」


その瞬間、崩壊する私の左目から流れた涙。

何年も流してない涙。



あれ?


私、泣いてるの止まらない。


どうしょう……っ。


「大丈夫?なんで泣くの?」


あれ、止まらない。



「おいおい、夏生(ナツミ)、泣かすなよ。

如月さん、俺も謝りたい。

知らない振りして無視してごめん。

仲良くしょうな」


「俺らもごめん」


「ごめんね、如月さんっ。
泣かないで。」


みんなの気持ちが嬉しくて、涙は止まらない。


だって、こんなにも優しさで溢れてる。



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