**零れる涙**
「だからさ、カンナちゃんは僕の彼女なんだけどーーー?


気安く話かけないでよ」



こっちは真剣に話してるのにさあ。


ニヤニヤ笑うとか、本当失礼だから。


二人組の男は、ただニヤニヤ笑ってる。


「でもさあ、委員長とカンナちゃんじゃ釣り合わなくない?」



奴等は俺の姿を、頭から爪先まで見た。


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