**零れる涙**
疎らに席に着き始める生徒達。


授業中。



君の左側にいる俺は、君には見えてないのかな?


チラリ、と君を見た。

もう、僕と偽ることも、必要以上の愛想笑いもやめることにする。


だって、もう必要ないから。


偽る必要はない。


俺は、君の前ではただの男で居たいんだ。


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