**零れる涙**
運命だと思ったけど、口に出すのに戸惑う。


「私が、進くんの右目になってあげるよ!!」




これが言いたかったの。


見えない君の右目になってあげるよ。


「じゃあ、俺がカンナちゃんの左目になってあげるよ。
おあいこだね」


そう言い笑った進くんに、惹かれたのは確か。

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