**零れる涙**
別れ道………


いつもと違う日の落ち方。

加速する闇がそこにあった。


「今日は、一段と暗いね。

足元、気を付けてっ」


「大丈夫………きゃっ!!」


急な階段に、君の体は傾く。

まっ逆さまに落ちていく体。

君の腕を引いたーーー。



君の体を、抱き締めた。

痛みを覚悟した。


擦れてく体、二人で階段を落ちて行く………。



いたた、大丈夫?


先に目覚めたのは、、あれ?



なんで、俺がここにいるの?


俺、倒れてるのにーーー。





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