**零れる涙**
「進くん………?」


どうして…………。


ーーーーガラッ。


「気づいたのね、今先生呼ぶはね」


看護士さん。


ここは、病院??


意識がハッキリしてくる私の目の前に、看護士と医師がきた。



「あの、彼は………?」


私は、進くんを見た。


痛々しそうに、包帯でぐるぐる巻きな彼を。


「彼は……目覚めないかも知れない」




えーーーー?




"目覚めないかも知れない"ーーーー。


そんな、残酷な言葉があるだろうか。





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