**零れる涙**
ーーーーーー・・・・


いつまで、そうしていたか。

私が泣いた日……………


君は、目覚めてはくれなかった。


「進くん、まだ寝るのは早いよ。

起きて………っ、起きてよぉ」


君の腕が、俺を揺らした。


泣かないで、俺の愛しい人ーーーー。


側にいるのに掴めない両腕は、意味を持たない。

君に触れたいのに、触れられない。


悲しい現実が、突き刺さる。


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