**零れる涙**
クラスメイトも、釣れたように泣いてる。


俺なんかのために、泣く人がいる。


「進…………っ」


親父………。


「委員長っ」


みんな…………


俺は、自分の足で歩いて、寝ている俺を見た。

俺、戻りたいーーー。

カタン……。


誰かいる。


俺は不意に、入り口を見た。


女の子??五歳ぐらいの女の子。


思わず時計を見た。


針は、高い位置にある。

こんな夜更けに子供が一人。


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