**零れる涙**
だけど、今君はたくさん人がいる教室の教卓の前に居て、肩を震わせている。


そんな君を異質なモノのように見る奴等に、僕は、立ち上がった。



 「いい加減にしろよ‼

人と違うことが、そんなに変か?


目が見えないことが、そんなに変か?



好きでこうなった訳じゃない。

ある日突然、目が見えなくなったらどう言う気持ちだよ。


お前ら全員目瞑れ!!」


いきなり怒鳴り散らす僕に目を見開く。



「早くしろよ‼」


尋常じゃない僕に逆らう奴はいない。

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