**零れる涙**
きっと今頃授業は、始まった。

きっと、この状況に気づく人はいない。
私は、この人に…………?


「い………や、やだぁやだぁ、進くんっ」

あの日、進くんと過ごした日々。

「離してよ!!いやぁ‼」


あの日のキスを忘れたくないーーー。


貴方が、嫌いでもいい。


「私は、進くんが好きっ」



 





バキッーーー


絶対に、助けてはくれない。


もう、私のことは助けてはくれない。


筈なのに………


知ってる背中が、私を守る。


「どうしてーーー?」


涙で歪んで見えない。







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