**零れる涙**
「はぁ……はぁ……っ、ふざけんな‼

何してんだよ‼」


なんでーーー?


どうして、ここにいるの?

助けたの?
思えばそればかりーーー。


「なんだよ、関係ねーだろ!?

委員長別れたんだろうが‼
邪魔すんな‼」















「違う……………
カンナの幸せを、願った。


俺は、相応しくないから。
カンナが、幸せならそれでいい……って。

だけど、やっぱり無理だわ。


カンナ、ごめんな。
  やっぱり俺、カンナが好きだーー」


ねえーーーーーそれ、本当?


私、貴方の側に居ていいの??

私、やっぱり貴方が好き………。


「進くん…………っ、もういいよ。

嬉しい………。

進くん、好きっ」



私は、進くんの背中に抱きついた。


変わらない温もり。

大好きな温もり。

それを抱き締めたら、もうーー戻れなくなる。






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