同居人は恋愛対象外。
「お母さん…もうすぐ死んじゃうんだって言ってたよ!」
「……は?なんの話?」
「末期の癌だって、だから最後に謝りたかったって私に教えてくれた。
会いに行ってきなよ。後悔なんてして欲しくないから。
思い伝えたらきっと楽になれるよ?」
私の思った事ちゃんと言えた。
病気の事、悲しい思いしてほしくないから言わないつもりだったのにな。
でも思いを伝えれずにお別れなんて後悔して欲しくないから。
この思い水田くんに届いて……!
ギュッと目をつぶっているとずっと黙っていた水田くんが口を開いた。
「一生顔見なくていいならせいせいしたよ。
別に思いなんて伝える気ないから。」
そう言って教室を出て行った。
ダメだった。
ちゃんと伝えれなかった。
ショックで涙が止まらなかった。