同居人は恋愛対象外。


「あー!!!………」


突然の大声に目の前で嬉しそうな水田くんがピクンと少しだけ跳ねる。


「な、なに。」

「クリスマスは会えないものだと思ってプレゼント買えてない……。あはは〜…」

「別にプレゼントなんていらないけど。」


真顔の水田くんは少しツンとした声で言ってのけるからムッとなった。


「よくないよ!水田くんと過ごす初めてのクリスマスだし……それに、水田くんの…生まれてきた日でもあるから。」

「俺の誕生日知ってたの?」

「うん。凛ちゃんが教えてくれたの。」

「そっか…さっき俺がプレゼントなんていらないって言ったのは、あんたと過ごせる事がもう俺にとって最高のプレゼントになってるから。

だから気持ちだけ受け取っとくよ…ありがとう。」


撫でられた頭は水田くんの触れた場所から熱を帯びてくるのがわかった。

嬉しい思いでいっぱいになって、プレゼントの後悔もどこかに行ってしまいそう。


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