同居人は恋愛対象外。


「泣かないでって言ったのに」

「これは嬉し泣き。悲しいから泣いてるんじゃないもん。」

「嬉し泣きでもやっぱり笑顔の方が良い。」


そう言われて微笑むと満足したように満面の笑みを浮かべる。


「悲しい思いする暇なんてあげないくらい真奈を幸せにするから。」


本当に自分勝手。

近づいてくる水田くんに私はそっと目を閉じてこたえる。

優しく落とされたキスは胸から溢れそうなほどの幸せを運んでくれた。

こんなやつと仲良くなんてなれないなんて思ってたのに、気づいたらこんなに好きで好きで…

今ではずっと隣に居て欲しいなんて思うようになってそれはこれからも変わらない。

悲しいこと乗り越えた私達ならきっと何があったって大丈夫。


私はそっと水田くんの背中に腕を回しギュッと抱きしめた。



_fin


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