同居人は恋愛対象外。
凛ちゃん今日も来てない…か。
ふと凛ちゃんの座るはずの空いた場所を見つめながら少しため息がもれる次の日のお昼休み。
「真奈、なんかあった?ため息なんかして」
私の視線を遮るように目の前で手をヒラヒラさせながら涼太くんが覗き込んでくる。
「へ!?な、なんで涼太くんいるの?」
「ん?なんでって、凛が休んでるって聞いてさ、
真奈の事だから1人で寂しがってるんだろなって思ったから来ちゃった。
邪魔だった?」
私の前の席の椅子にまたがると背もたれに頬杖を着く。
お茶目な言い方がまたなんとも言えず可愛くってこんなの来ちゃダメなわけがないじゃん…。
「邪魔なんかじゃないけど、その…友達とかはいいの?」
「俺が好きで来たんだし、俺の事は心配しなくてもいいの。」
そう言って少しムッとなった。
そう言われても、申し訳ないって思っちゃうんだよね。